Chambé

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2014年6月5日木曜日

Infra-ordinaire, Jacques Roubaud

先日、6月4日水曜日、東京大学本郷キャンパスにて、フランスの詩人ジャック・ルーボーによる講演会が行なわれた。
ビラ→ http://www.sjllf.org/?action=common_download_main&upload_id=456

話題の中心は、2011年に邦訳された『極私的東京案内』(田中淳一訳、水声社、原題:Tokyo infra ordinaire)。

2005年に刊行され、いささか時機を失った講演会であるが、ルーボーの日本に対する関心は尽きることがないようだ。

潜在文学工房「ウリポ」との関わりのなかで、レイモン・クノーから、「通りを読まなくちゃいけない」(Il faut lire les rues)と言われたことが、間接的に、この東京案内に結実したと語っていたことが印象的だった。
Infra-ordinaire(「日常下」)の語もペレックに由来するし、「ウリポ」の意識は、想像していた以上に強いようだ。